細野高原の特長
ちょっとマイナーで、しかも絶景が楽しめるところをツーリングで回ってみたいと考えているライダーにおすすめしたいのが、稲取細野（いなとりほその）高原です。
東伊豆に位置する細野高原は、ユネスコ世界ジオパークの「伊豆半島ジオパーク東伊豆エリア」のジオサイトとしても認定されている美しい場所です。
約80万年前〜20万年前という気の遠くなるような昔に噴火を繰り返していた天城山の一部を成しています。
貴重な動植物が今でも存在しており、独特の生態系を観察することができます。
細野高原まで行く道のりはやや険しいので、十分な装備をした上で出かけることをおすすめします。
その分、細野高原にたどり着けば、苦労して行ったかいがあった！と思うこと間違いなしです。
駐車場は完備されており、冬季閉鎖などもありません。
細野高原の見どころ
細野高原の面積は125ヘクタール、東京ドームに換算すると26個分ですから、広大な敷地に広がる大パノラマを堪能することができます。
春はわらびなどの山菜狩り、秋はすすきの大群生が楽しめる細野高原からは、相模湾と伊豆諸島を一望することができます。
天城山なども鑑賞することができるだけではなく、古くから行われてきた山焼きなど、興味深い習慣が今でも息づいています。
山焼きには害虫の駆除などの目的があり、毎年2月になると130人もの熟練者が一日がかりで山焼きを行います。
この山焼きを行うことによって、春にはいっせいに植物が芽吹き、秋には美しいススキの原が鑑賞できるのです。
細野高原内は、散策ができるようにコースが整備されていますので、歩きやすいトレッキングシューズなどを持参するといいでしょう。
静岡県の文化財として指定されている4ヶ所の湿原「中山1号」「2号」「桃野」「柴原」では、それぞれ大変貴重な湿原植物を観察することができます。
散策マップが用意されており、距離と時間を考えながら散策できます。
秋にはイベント「秋のすすき鑑賞会」が開催されますので、スケジュールを合わせていくのもおすすめです。
すすき鑑賞会は毎年10月上旬から下旬にかけて行われています。
入場料は1,000円、開場時間は10:00～16:00です。
なお、細野高原には貴重な植物や水生昆虫、トンボなどが生息していますので、マナーをしっかりと守り、遊歩道からは絶対に離れないようにしましょう。
細野高原の交通情報
細野高原周辺は積雪もない温暖な区域なため、冬季の交通制限は行われていません。
伊豆稲取駅からタクシーで15分の場所にあり、収容台数100台の駐車場も完備されています。
道路状況などに関しては、東伊豆観光協会に電話で問い合わせるか、ホームページでチェックすることができます。