1. >
  2. >
  3. 手が小さいならクラッチレバーの位置調整を

手が小さいならクラッチレバーの位置調整を

クラッチレバーの位置調整で運転しやすくなる

クラッチはエンジンで発生した動力をギアに伝えたり切り離したりする大切な役割を果たすもので、クラッチレバーによって細かい操作を行います。
クラッチレバーを離すことによって動力がギアに伝わり、握ることによって動力を遮断することができます。
レバーの操作をうまくできればスムーズな走りが楽しめるのですが、バイクに乗り始めて間もない初心者の多くはクラッチレバーの操作を苦手と感じています。
特に手が小さい人は、クラッチレバーをうまく操作できず、フラストレーションに陥ることがありますので、注意が必要です。

握力がないと、クラッチを切っているはずなのに半クラッチの状態が続いていて、バイクがひとりでに前に進もうとするといったような不都合が起こります。
クラッチの操作がうまくいかない、思ったようにレバーを操れないと感じたら、クラッチレバーの位置を調整することによって問題が解決することがあります。
バイクは万人向けに作られていますので、手が小さい人や背の低い人などは、車種によっては乗り心地が悪いのを我慢して走行しているケースも多いものです。
特に女性などは手が小さく力もそれほど強くないので、自分の体に合わせてバイクを調整することが大切になってきます。

クラッチレバーの調整方法

クラッチレバーを調整する際には、正規の代理店か定評のあるバイクショップでプロに相談するのが一番です。
アフターサービスの一環として取り扱われていますので、適切なアドバイスを得ることができるでしょう。

車種によっては、クラッチレバーの位置自体を調整できることもあります。
ダイヤル式の場合であれば、ダイヤルの数値を変えるだけで、レバーの位置を変えることができるのです。
ダイヤルに1から5の数字がある場合、1にすればレバーがグリップから遠くなりますし、5に合わせれば近づけることができます。
ダイヤル以外に、ボルトの位置で調整できる車種もあります。

クラッチレバーの位置だけではなくて、遊びの調整をすることによってクラッチ操作が楽になることもあります。
ワイヤー式のクラッチの場合、遊びを調整するためのアジャスターがありますので、アジャスターを締めたり緩めたりして、遊びを調整します。

まず最初にロックナットを緩めた状態で、遊びの調整をしていきます。
遊びというのは、あまり少なくしてしまうとワイヤーが引っ張られ、クラッチがしっかりとつながらないといった不具合が生じることがありますので注意しなければなりません。
バイクのメンテナンスに熟達しているライダーなら自分でも調整できますが、できればプロに調整してもらったほうが安心です。