1. >
  2. >
  3. 苦手意識がある人も多い坂道発進のコツ

苦手意識がある人も多い坂道発進のコツ

坂道発進が難しく感じる理由

バイクに乗るのは好きでも、クラッチ操作が苦手、あるいは低速走行がうまくできないといった悩みを持っているライダーは多いのではないかと思います。
苦手意識があるバイク操作の中でも、特に坂道発進を難しく感じている人は多いようです。

坂道発進をする際には、いくつかの操作を同時に行わなければなりません。
基本的には「習うより慣れろ」で、坂道発進に何度も挑戦しているうちに、次第に上達していくようになります。
特に山岳部にツーリングに出かけると、坂道発進に何度も遭遇することもありますので、苦手意識はできるだけ早く取り除いておくことが大切です。

後続車が多い地点では、発進時にバイクが下がってしまったりエンストしてしまったりすると、恥ずかしいだけではなく危険も伴います。
さらに、坂道の途中に「止まれ」標識などがあると、緊張してうまくバイクを操作できなくなるケースもあります。
決められた動作を行えば坂道発進はこわくありませんので、落ち着いて行動することが大切でしょう。

坂道発進のコツ

坂道発進で失敗しないためには、エンジンの回転数を高めにキープし、半クラッチとリアブレーキを心がけるのがポイントです。
言うまでもなく、坂道を登る場合には平坦な道よりもパワーが必要ですので、エンジンの回転数は通常よりもやや高めに回しておきましょう。

また、坂道ではブレーキをまったく掛けていないと、バイクは後ろに下がってしまいます。
坂道でバイクを停車しなければならないときは、ギアは必ず一速に入れておくことも大切です。
ギアをニュートラルのままにしておくと、バイクが倒れてしまう危険性があります。

エンジンの回転数を高めにしながら半クラッチ状態を保ち、バイクが前進しようとしたところでリアブレーキを少しずつ緩めていきます。
リアブレーキをリリースし、バイクがスムーズに坂を登り始め、バランスを保った状態でバイクを加速させることができれば、坂道発進は成功です。
リアブレーキを踏んだまま走り出すことによって、エンストなどを防ぐことができます。
半クラッチの状態で、バイクがまだ前に進んでいないのにリアブレーキを早めにリリースすると、後ろに下がってしまうことが考えれます。

坂道の多い住宅街などは坂の角度も緩やかなので、通行量の少ない時間帯に練習がてら走ってみるのもいいかもしれません。
ひとつひとつの操作をていねいに行えば、坂道発進は決して難しいものではありません。
バイクの免許は取ったけれどしばらくバイクに乗っていないライダーは、ライディングスクールに通って基本操作をおさらいするのもおすすめです。
YAMAHAやHONDAなど、各メーカーではためになるバイクレッスンを常時開催しています。