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強い横風をやり過ごすコツ

横風が発生しやすい場所

バイクは四輪の車と比較すると安定感に欠けますし、重量もそれほどないため、風の影響を受けやすいという特徴があります。
特に横からの強い風はバイクの天敵ともいえるもので、注意をしないと突風で転倒してしまうことも考えれます。
横風が発生しやすい場所というのはだいたい決まっていますので、日ごろから注意して、そういった場所をできるだけ避けて走行することも必要でしょう。

強い横風が発生しやすいのは、橋の上やトンネルの出入り口、山間部などです。
また、意外と油断しやすいのですが、高層ビルの間も横風が発生しやすいエリアです。

横風注意の標識に注目

横風がいつも決まって強く吹く場所には、「横風注意」の標識が設置されています。
黄色地に黒で吹き流しのイラストが描かれた標識は遠くからでも識別しやすいので、この標識を見たら特に注意をして走行しましょう。
また、高速道路には吹き流しが設置されているところがありますので、吹き流しの見方を身につけておくといいでしょう。

吹き流しの多くは白と緑の縞ですが、中には白と黄色の縞模様のものもあります。
吹き流しの角度によって、風速をだいたい知ることができ、角度が42度の場合の風速はおおよそ約3〜5m/秒、61度であれば約5〜7m/秒です。
74度まで上がっているときの風速は約7〜10m/秒、90度以上となると風速も10m/秒になりますので、注意が必要です。
風速が10m/秒以上になると、バイクが横倒しになる感覚が強くなりますので、ハンドリングを慎重にして風の強い区間をやり過ごさなければなりません。

強い横風をやり過ごすコツ

強い突風が吹くと、バイクが一人でに横に流され、隣の車線まで行ってしまったという怖い経験をしたライダーも少なくないはずです。
風の強い地点では、とにかく姿勢を低くして走ることが肝心です。

吹き流しが90度まで上がってはためいているのを見たら、燃料タンクの辺りまで顔を低くして、風をやり過ごすのがおすすめです。
上体を低くすることによってバイクの重心が安定し、風の影響を受けにくくなります。
上体を低くすると言っても、ハンドルに強くしがみついてしまうとバイクの走行に障害が出ますので、しっかりとニーグリップすることが肝心です。

また、バイクのテクニックとしては、加減速を繰り返して後輪トルクとエンジンブレーキを利用し、バイクの姿勢を安定させる方法もあります。
リアブレーキを引きずるように使うことによっても、後輪が沈み、バイクを安定させることができます。
こういった工夫をしても風が強すぎるようであれば、道の駅やガソリンスタンドに駐輪して突風をやり過ごす、あるいは事故のリスクが高い高速道路は避け下道に避難するようにしましょう。