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二人乗り(タンデム)の注意点とコツ

二人乗り(タンデム)の注意点

バイクというと、基本的には一人で乗ることが多いとおもいますが、一度やってみるとやみつきになるのが二人乗り(タンデム)です。
タンデム(tandem)というのはもともとは2頭の馬を縦に並べてつないだ馬車のことで、バイクや自転車の場合にも二人乗りの場合にはタンデムと呼ばれます。
すべてのバイクでタンデムができるというわけではありませんので、まず最初にタンデムができるためのバイクの条件をしっかりと把握しておきましょう。

基本的に、タンデムができるのは、排気量が51CC以上の普通二輪から上のクラスです。
50CC以下の原付一種ではタンデム走行はできません。
ただし、道路交通法の区分では普通二輪に指定されているバイクの中でも、例えばHONDAの「モンキー125」などは一人用モデルに限定されていますのでタンデムはできません。
モンキー125以外の51CC以上のバイクでも、タンデムステップとタンデムシート、タンデムバー(タンデムベルト)が装備されていないバイクはタンデム走行には不向きです。

タンデム高速道路を走る場合の注意点

もうひとつ、タンデム走行をする際にチェックしておきたいのは、登録証です。
登録証の乗車定員が2名と記載されているかどうかは、必ず確認しておくことが必要です。
定員1名と記載されているオフロードバイクなどの場合には、搭乗者の構造変更申請を陸運局(運輸局)で行い、登録証の定員を2名に変更しなければなりません。

ちなみに、タンデムのためのすべての条件を満たしていても、免許の交付日から一年経たないとタンデム走行はできないことが道路交通法第17条に定められています。
タンデムの罰則は排気量によって異なり、例えば定員外乗車違反(50cc以下)であれば違反点数は1点、罰則金は5,000円です。

高速道路を走行する場合には、バイクを運転する人の年齢が20歳以上で、しかも普通二輪または大型二輪免許の取得から3年以上が経過していなければタンデムはしてはいけない決まりがあります。
特に首都高速道路の一部では、条件をすべて満たしていてもタンデムが禁止の区域がありますので、あらかじめチェックしておくことをおすすめします。
都内の都心環状線などもタンデム禁止となっています。

二人乗り(タンデム)のコツ

タンデムは、一人で乗っているときと重量のバランスが異なりますし、バイクに乗ったことのない人を後ろに乗せるのでさまざまな注意が必要です。
マフラーは走行中はかなりの高温になりますので、マフラーの熱に注意するのも押さえておきたいポイントです。
タイヤやチェーンに巻き込まれるリスクを避けるために、足をぶらぶらさせない、といったポイントもしっかり押さえておきましょう。