MOTO GUZZI

MOTO GUZZIの独特の特徴

MOTO GUZZIはイタリアのバイクメーカーで、他にはあまり見られない独特の作りをしているのが特徴です。
シリーズによって違いはありますが、その代表的な特徴と言えるのがパワーを抑えた駆動系の作りです。

排気量が大きめでも、重量が小さく馬力も小さめに抑えられているため、コントロールしやすい走りとなります。
しかも縦置きエンジンという特殊な構造を取っているため、他のバイクでは味わえないような独特の重心の感覚があります。
特にコーナリングの際には、マシンの傾き方に大きさ違いを感じられるでしょう。
左右で重心感覚が違って見えるなど、いわば癖のある走りを楽しむ人に最高のブランドです。

また、エンジンの馬力を抑えているので取り回しが良いのですが、ボディーは大きめにがっしりと作られています。
そのため安定感が非常に強く、多少トリッキーな構造となっているものの、扱いにくさを感じることは全くありません。
運転が楽しく、しかも安定しているという絶妙なところでバランスが取られているマシンとなっているわけです。

MOTO GUZZIの歴史は?

MOTO GUZZIは1921年にイタリアで誕生していて、最初は航空機の製造がメインの会社でした。
世界大戦の影響を強く受けて、企業としての成長や不振を経験してきました。
しかし、様々な苦難を乗り越えて現在に至るまでには、バイクメーカーとして不動の地位を築くようになっています。

歴史の中で、常に最新のアイディアや技術、設備を取り入れてきたメーカーでもあります。
たとえば、バイク製造の現場では世界で初めて1950年代に風洞試験を用い、より空力性能に優れたフォルムと構造を開発できるようになっています。
何回もバイクジャンルの中で、スピードタイトルを取るなど、性能の点で世界を引っ張る存在となってきたのも特徴的です。
2004年にはピアッジオグループとのブランド統合も経て、ヨーロッパのみならず世界的な戦略を進めるモーターブランドとなっています。

MOTO GUZZIで人気の車種

MOTO GUZZIで人気があるのは、V7シリーズです。
見た目は普通の中型バイクという感じで、特別感を与えることはありません。
しかし、いざ乗ってみるとその走行感覚にびっくりさせられるはずです。
縦置きのエンジンで、しかも800ccクラスなのに馬力が抑えられていて非常にコントロールがしやすいという点です。

こうした、見た目の普通さと走りの独特な感覚のギャップこそ、MOTO GUZZIならではということで人気があるのです。
こればかりは乗ってみないと分からない魅力ですので、試乗して良さを感じる必要があります。