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低重心ロングボディが魅力のマグザム250

ヤマハのビッグスクーター

ヤマハから発売されたバイクであり、2005年販売開始です。
2005年というと、高速道路で二人乗りが解禁となる、AT限定のバイク免許が登場するなど、ビッグスクーターブームを巻き起こします。
HONDAからフュージュンとフォルツァ、スズキからはスカイウェブがこの頃に登場し、ブームに乗って売れていきます。

他のビッグスクーターと違うところと言うと、タンデムを前提とした設計となっており、後ろにもう一人乗っても、操縦性があり快適に走れるバイクでした。
そのために、他のスクーターよりも、横長のボディとなっており、重心が低く背丈も低く、横に長いバイクという特徴を持ち合わせています。

タンデムシートは、段差が少ないので、二人乗りしても、乗りやすいと好評です。
ただそのような中で、ブームで他のバイクと一緒に売れていきますが、2017年の排ガス規制によって、生産終了となります。
ビッグスクーターの一種なので、バイクに乗らない人からもウケが良かったです。

横に長いボディに重心の低い車体

マグザムは、250ccのビッグスクーターであり、他のスクーターと同じく、変速機は無段階です。
この無段階変速によって、加速性能は良く、一気にスピードアップして、その馬力を体感できます。
車よりも加速性能が良く、またブレーキの性能もそれなりに良かったです。
100km/h以上のスピードが出るので、高速道路を走るのにも問題はないです。
収納スペースとしては、3つスペースを確保していますが、思ったほど入らず、フルフェイスはメーカーによって、シート下に収まらないことがあります。

街乗りや高速道路を走るのには、快適に乗れますが、悪い面もいくつかあります。
まずマグザムの車体重量は200kg以上もあり、このために、坂を走ると一気にスピードが落ちます。
峠を走る、ワインディングを楽しむなどであれば、ビックスクーターは向いていません。
ゆったりのんびり走るならば、ビッグスクーターでも問題ないです。

もう1つ安定性がないというのも、横長ボディのマグザムの特徴です。
車であれば重心が低い方が安定しますが、バイクは2輪なので、カーブなどで重心が変化しやすく、重心の低いバイクほど倒れやすいです。
特にマグザムは、重心が低く、さらに横にボディが長いという、重心を無視した設計になっています。
実際に初めて乗るような方であれば、慣れるまでは立ちゴケをするのは必須であり、何回かコケるでしょう。
スクーターは、コケると、ハンドルなどよりもカウルにダメージを受けやすいです。
派手にコケるような時があれば、カウル交換になることは間違いなく、ミラーなども破損するかもしれません。