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ヤマハの王道ネイキッド XJR400

ネイキッドの初期のモデル

ゼファーというバイクがカワサキから登場し、そのきっかけによって、ネイキッドというジャンルが確立し、ネイキッドブームが巻き起こります。
ヤマハからもXJR400というネイキッドバイクが登場しますが、実はすでにゼファー発売の半年前から開発が始まっていました。

ただゼファー登場前から開発を始めたので、どのようなジャンルを目指せばよいか、方向性の定まらないまま、難しい開発を知られました。
開発の参考としたのは、ゼファーではなく、CB-1などのスポーツネイキッドです。
その結果として誕生したのが、空冷のネイキッドでした。
馬力は、その当時の制限いっぱいの53馬力であり、空冷エンジンを搭載するおかげで、この馬力が可能となりました。

バイクの特性としては、パワーを変化させ、わざと二段階にしています。
このために、スポーツネイキッドらしく、回して馬力を楽しめる仕様のバイクになりました。
ネイキッドブームに乗っかり、空冷ならばXJR400だという風になっていきます。
カウルを付けたモデルも登場しますが、残念ながら、ネイキッドに沿わず、あまり人気のでないモデルとなりました。

2世代目と最終世代

第二世代となると、XJR400Rとなり、シート形状とタンク形状が変更され、メーターやピストンも変更されます。
いろいろな部分を変更した、マイナーチェンジながらも、大幅仕様変更の2世代目です。
さらには、再度マイナーチェンジして、マフラー形状なども変更し、最終モデルへの布石となります。

ただこの頃になると、水冷ネイキッドのCBと人気の差が出始め、CBに人気が集まっていきます。
どうしても、空冷となると、特徴らしいものがなく、目立った部分が少なく、それが人気に関わってきました。

最終モデルが、2007年に発売開始され、これを持って国内向けのXJR400Rは、その後マイナーチェンジもフルモデルチェンジもせず、生産を止めます。
ただ、空冷から水冷エンジンのXJ400Zを投入し、発売をしました。
のXJR400Rは、マフラー、イグナイターを変更し、イモビライザーも装備し、規制に対応します。
しかしこの頃になると、ネイキッドブームが下火になり、水冷のCBも売り上げを減らしていきます。

ヤマハとしては、国内向けモデルのXJR400Rは作らないと制限し、世界向けに開発すると方向転換します。
そして欧州では、空冷のネイキッドモデルが発売されるようになります。
国内では、1世代目のXJR400の大型モデルとしてXJR1200を発売し、そのフルモデルチェンジのXJR1300も発売します。
さらにはXJR400に近いモデルとしては、SR400が昔から発売され、こちらも根強いファンを獲得しています。