1. >
  2. >
  3. カワサキのバイクといえば、ゼファーX

カワサキのバイクといえば、ゼファーX

ネイキッドブームの先駆け

1989年は、この年すでにレーサーレプリカ流行の時代となっており、カウル付きのバイクが流行ってました。
各社フルカウルのバイクを販売する中で、流行の全盛期に、カワサキが、カウル無しのバイクのゼファーを発売します。
こうして、カウル無しのバイクもユーザーに受け入れられていき、ゼファーはネイキッドブームの先駆けとなります。

この後はバイク業界は、ビッグスクーターブームなど、小さな流行ジャンルを築きながらも、大きな流れにはならず、カワサキは、マッハⅢ発売によって、業界は最高スピード競争となっていきました。

ゼファーという名前は、西風を意味し、新しい風が吹くようにと願いを込めて付けられ、まさに新しいブームを引き起こしたのです。
ただゼファーという名前は、すでにフォードの車に使われていました。
しかし、カワサキはどうしてもこの名前を使いたいということで、フォードと交渉し、使用権を得たのです。

ゼファーのバイクには、タンクにカワサキのロゴ以外に、ゼファーのロゴもあり、これは当時として珍しいスタイルでした。
最初は400ccモデルのみ発売となり、カワサキ側としては、それ以上の大型車は発売しないとしていましたが、ユーザーの要望を受けて、750ccと1100ccモデルを発売します。
400ccでは、他社のネイキッドに対抗するように、4バルブ仕様のゼファーXが発売されます。
ちなみにXはカイという文字であり、ローマ字ではなく、ギリシャ文字です。

ゼファーのモデル

・ゼファー

最初に発売された、400ccのモデルです。
その後ゼファーXを発売し、4バルブ仕様に変更し、馬力を53馬力にアップしています。
さらには派生モデルとして、輸出向けのゼファー550があり、輸出国に合わせて、エンジンが変えられています。
国内でも逆輸入で販売されますが、販売数は少ないです。

・ゼファー750

ノンカウルなどゼファーの特徴を受け継いだ、排気量750ccのモデルです。
タンクは丸みを帯びており、全体的に丸みのあるスタイルとなっています。
Z-2に近いモデルのゼファー750RSも発売されており、こちらもゼファーの特徴は受け継いでいます。

・ゼファー1100

ゼファーの中でも一番排気量の多いモデルであり、2004年に発売されます。
2007年に最終モデルが発売となり、排ガス規制の影響を受けて、その後は生産終了となります。
こちらは、ゼファーの特徴を受け継いでいますが、ゼファーを元に改良したモデルではないです。
アメリカ向けに作ったツアラーを元にしており、そのツアラーのエンジンなどを改良しています。
ただ、手直しを大幅に行ったので、ツアラーとは全く違い、ゼファーらしくなっています。